知って納得!バイク教習の疑問を詳しく解説!

バイクの教習は難しいの?

バイクの運転は普通車の運転感覚とは違うため、難しいと感じることも多いでしょう。まだクルマを運転したことがないという方では、なおさら不安に感じてしまい、諦めてしまったという声も少なくありません。しかし、実際のところ「特別なセンスが必要」ということはありません。重要なのは何度も繰り返し、体に覚えさせることです。それでは具体的に「どこがバイク教習の難しいポイントなのか」大きく3つに分けてみたので、教習前の参考にしていただければ幸いです。
難所①:クラッチとギアの操作(MT車のみ)
バイクの基本操作ですが、MT車やバイク運転の経験がないと操作の原理や感覚がつかみにくいようです。「左手でクラッチ操作、左足でシフト操作」と慣れてしまえば問題ないので、まずは焦らずイメージトレーニングをすると良いでしょう。
難所②:低速運転(クランク、S字カーブ、1本橋)
二輪車はスピードがあれば倒れませんが、低速だとふらつく性質があります。二輪は「低速でもバランスを取れるようになること」こそが最大のポイントと言っても過言ではありません。バランスを取るコツとして下記の3つがあります。
- 目線は進路に向け、視線と動きを連動させる
- アクセルは少しだけ開けて、乗車姿勢は足を開かない。
- 上体を一定に保ちつつ、ぶれが小さいうちにハンドルを小刻みに動かすようにする。
難所③:スラローム(パイロンを避けて通過)
スラロームにはタイムがきまっており、中型二輪8秒以内・大型二輪7秒以内に通過する必要があります。しかし、タイムを気にするあまり焦ってしまうことが大きなミスの原因になってしまうため、教習では以下の点を意識した練習を心がけましょう。
- 速度を上げるよりも、走行位置を修正しタイムロスがないかチェックする。
- パイロンを避けたすぐ後に切り返すことで、走行ラインをなめらかにする。
- 検定では2秒オーバーまでなら致命的な減点にはならないため焦らないこと(一秒につき5点減点)。
バイク教習の技術は、慣れるまで難しいものがほとんどです。
運転技術に慣れていくのが第一の解決法ですが、失敗が続いてしまうとモチベーションも下がってしまいます。
まずは「なぜバイク免許を取ろうと思ったのか」をしっかり振り返り、慣れるまでの期間を乗り切ることが大切です。
バイク教習に必要な持ち物

バイクの教習を受ける上で忘れてはいけないのが服装です。不適切なものであれば最悪教習不可となり、キャンセル料が発生する場合があります。また、ケガをしないようにズボンなど足首まで隠れる物を履いたり、半そでのシャツを避けるなど、しっかり準備をしておきましょう。教習所により、貸出可能な装備品もあるため、事前にチェックしておくと便利です。
ヘルメット
バイク用(125cc以上)のものをご用意ください。以下の点が必須です。
- PSCマークまたはJISマークがついていること
- 頭にフィットし、首を振ってもずれないこと
- 一度でも強い衝撃を受けていないこと
- あご紐で確実に止められること
服装
長袖、長ズボンで首から下の露出がないこと。生地が厚く、座った時に腰や膝にゆとりがあるものがベストです。また、二輪乗車用のプロテクターも必須ですが、ほとんどの教習所では貸し出しがあります。
グローブ
冬は特に手がかじかむため、二輪用のグローブがベストですが、最低限指が動かしやすいものであれば大丈夫です。教習所により軍手の使用が不可の場合もありますので、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。
シューズ
ライディングブーツがベストですが、高価なものが多いようです。普通のシューズでも構いませんが、ハイカットのスニーカーなど足首を守れる靴であれば安全です。靴のヒモが長いと、解けた際にチェーンに絡まる可能性もあるため、注意しましょう。サンダルやヒール等はもちろん厳禁です。
- バイク教習でケガをしないために、バイク用に持ち物を準備しなければならない。
- 準備する持ち物にも教習所ごとに規定があるため、あらかじめ確認しておく。
- 教習所で装備の貸し出し(または持ち込み)できるかは要問合せ。
雨が降った日のバイク教習はどうなる?

バイクの技能教習は、極端な大雨や暴風(パイロンが転げるなど)、落雷や積雪がない限りは基本的に実施されます(勝手に休んでしまうとキャンセル料が発生する場合があります)。そこで、雨の日のバイク教習の心得・装備品についてのポイントを解説いたします。
雨の日のバイク教習の心得
雨の日にバイク教習が行われることは、一つのよい機会だと考えると良いでしょう。実際の悪天候時の視界や制動距離の体験、指導員の方からの雨の日の乗り方について指導を受けることができます。実際の例として下記のようなことがあげられますが、雨の日のライディングは危険であると知っておくことが大切です。
- 雨の日の視界の悪さからスラロームでの焦りが出る。多少時間が掛かっても確実に乗り切ることがポイント。
- 雨の日の急制動は通常より停止位置が長めにとられている。加速と減速を早めに行うことがポイント。
- 路上の白線は、滑りやすくなるため注意する。
このように、卒業検定や公道での急な雨も十分にあり得るため、悪天候時にバイク教習ができることはとてもラッキーなのです。
雨の日の装備品
雨の日のバイク教習で使う雨具は、主に以下の3点です。装備品は教習所により備え付けられている場合があります。貸し出しがあるか不安な方、または衛生面から持参したい方は、I.S.免許センターまでお問い合わせください。
レインコート
用意する際は、浸水しにくいものを選ぶ。(袖口が緩いものや撥水力が弱いものではすぐに浸水します。)
手袋
防水仕様がされている、手がかじかみにくいものであればベスト!
ライディングブーツ
雨の日のスニーカーはステップが滑りやすく危険!
- 原則、悪天候でもバイク教習は実施される!
- 雨の日の技能教習は、悪天候時の乗り方を体で学べるチャンス!
- 雨具を持参する場合は二輪に適した準備を(特に靴!)
女性のバイク教習について

「小柄な自分が、バイクに乗れるか心配」という女性の声は少なくありません。結論から言うと、身長152cmの方でも免許を取得している事例があり、女性の方も多く教習をされています。
バイクに乗れるための身体条件には、主に以下の3つがあげられます。
- 平地で楽にセンタースタンドを立てられること
- またがった時に両足のつま先が地面に届くこと
- バイクを8の字に押して歩くことが完全にできること
これらは、言い換えれば最低限できていればどんな体格でも問題はないということです。さらに、これらの条件は体力よりも技術で解決できる部分も少なくありません。センタースタンド立ては、腕だけでなく足腰も使えば大丈夫です。ちなみに難関といわれる車体引き起こしもこの点では同様です。
女性でもバイクの教習は可能とはいえ、体力と技術が必要になることは間違いありません。しっかりした指導と充実・快適な設備のある教習所での受講をオススメします。I.S.免許センターでは女性でも安心して入校できる教習所も紹介していますので、合わせてお読みください。
バイク教習は通学と合宿のどちらがオススメ?
結論から言うと通学と合宿のバイク教習は、お客様のご要望により異なってきます。この二つ違いとして取得期間と料金で比較してみました。
合宿免許は繁忙期(夏・春休み)でも短期間で免許取得が可能というメリットがありますが、最短の期間は図のようになります。集中して教習できる分運転に慣れやすい点で合宿のほうが有利です。
車種・所持免許別最短日数 | ||
---|---|---|
車種 | 所持免許 | 最短日数 |
普通二輪MT | 所持免許なし | 8泊9日 |
普通免許 | 7泊8日 | |
大型二輪MT | 普通二輪MT免許 | 5泊6日 |
普通免許 | 13泊14日 | |
所持免許なし | 15泊16日 |
よく疑問点としてあげられる料金の面は通学と合宿を比べると、あまり差が見られません。普通二輪MTは期間によって合宿免許と通学免許での料金相場が異なります。ただ、通学の料金も教習所によって大きく差があること、通学は生活費が含まれてないことも留意しておくとよいでしょう。
下記は2019年10月時点の料金(1000の位四捨五入)になります。
車種 | 所持免許 | 合宿免許 | 通学免許 |
---|---|---|---|
普通二輪MT | 所持免許なし | 閑散期:10~13万円台 繁忙期:14~17万円台 |
10~17万円台 |
大型二輪MT | 普通二輪MT免許 | 10~11万円台 | 6~11万円台 |
基本的に通学も合宿も教習内容は変わりません。
合宿と通学のどちらのプランがオススメかは、要望によって大きく異なりますので、下記のようにまとめました。
通学
メリット
- 自宅から通える
- 予定の合間で通える
デメリット
- 混んでいて予約が取りにくい
- 免許取得までに長期間を必要とする
- 教習所が近くにない場合は通学手段の確保が必要
合宿
メリット
- 短期間で卒業可能
- 教習料金が宿泊・食事・交通費支給込みでリーズナブル
- 教習のキャンセル待ちがない
- スケジュールはすべて教習所にお任せで、延長保証もついて安心
デメリット
- まとまった休みが必要
- 期間中に予定を入れられない
- 遠方への移動が必要