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運転者適性診断について
【合宿免許で同時に受診可】

該当する運転免許や資格を取っただけでは、プロドライバーとして雇われ働くことができません。そのために必要な条件として適性診断を受けることがあります。ここでは、適性診断の種類や内容、受けられる場所について解説します。

プロドライバーの適性診断って何?
どういう人が何を受けるの?

自動車運送事業においてドライバーとして働くにあたって、国土交通省の定める適性診断を受けなければならない場合があります。これは、教習所へ入る際に必ず受ける「適性検査」とは別物になります。あくまで目的は結果をその後の運転に活かしてもらうことなので、結果が悪くて落ちる、といったことはありません。

国土交通省の定める適性診断には、任意の一般診断と、受講対象者なら必須の初任診断・適齢診断・特定診断があります。さらに、診断には旅客用と貨物用があり、それぞれ適切なものを受けなければなりません。ドライバーが必要な適性診断を受けていないと、その勤めている事業が行政処分を受けることになります。

必須な適性診断について

上でも述べたように、初任診断・適齢診断・特定診断は、対象者であれば必ず受講しなければなりません。この項目ではそれぞれの診断と受診時期、そして内容や要旨について解説します。

初任診断

対象 新たにドライバーとして採用された者
※乗務する3年前に初任診断を受けた場合を除く
受診
時期
旅客
運送者
事業用自動車の運転者として選任する前
貨物
運送者
初めてトラックに乗務する前
内容 プロドライバーとしての自覚、事故防止のための運転行動などについて助言・指導を行う。

プロドライバーに就職するなら、たとえ他社のドライバーから転職した場合であっても受けることになる適性診断です。仕事を始める前の時点で受けておかねばならないため、免許を取って採用されたら早めに受ける必要があります。

適齢診断

対象 65歳以上の者
受診
時期
個人
タクシー
事業者
事業の許可に付された期限の更新日において、65歳以上である場合、当該期限の更新を申請する前
上記
以外の
旅客
運送者
65歳に達した日以後1年以内に1回、その後75歳に達するまで3年以内ごとに1回、
75歳に達した日以後1年以内に1回、その後1年以内ごとに1回
貨物
運送者
65歳に達した日以後1年以内、その後3年以内ごとに1回
内容 診断の結果を基に、加齢による身体機能(瞬発力・判断能力など)の変化が運転行動にどう影響するか認識してもらい、事故の未然防止のための身体機能の変化に応じた運転行動について助言・指導を行う。

65歳以上になると定期的に受けなければならない適性診断です。

特定診断(Ⅰ・Ⅱ)

対象 ①死亡又は重傷事故を起こし、かつ、当該事故前の1年間に事故を起こしたことがない者
②軽傷事故を起こし、かつ、当該事故前の3年間に事故を起こしたことがある者
受診
時期
事故を起こしてから、再度事業用自動車に乗務する前
内容 交通事故を引き起こすに至った状況などについて聞き取りを行い、運転経歴等を参考に、交通事故の再発防止に必要な運転行動等についての助言・指導を行う。
対象 死亡又は重傷事故を起こし、かつ、当該事故前の1年間に事故を起こした者
受診
時期
事故を起こしてから、再度事業用自動車に乗務する前
内容 運転に係る様々な基本的特性を明らかにするとともに、交通事故を引き起こすに至った運転特性・状況などを参考に、交通事故の再発防止に必要な運転行動等について助言・指導を行う。

事故を起こした際、ドライバーを続けるなら受けなければならない適性診断です。Ⅰ・Ⅱに分かれていますが、ボリュームの大きい特定診断Ⅱを実施している期間は全国的にも少ない状態です。

診断ってどんな事をするの?

上では色々な内容を解説しましたが、各診断に共通する部分を解説します。基本的には約1時間半~2時間半(特定診断Ⅱのみ約5時間)で受験者の自動車の運転に関する長所・短所を見出し、それに即したアドバイスを提供します。

診断内容として、動作の内容やタイミング、注意の配分、視覚機能、安全態度・危険感受性の測定が行われます。一般診断以外では、安全な運転業務の遂行に関連する性格特性の測定が行われ、中でも適齢診断は夜間視力の測定も行われます。ちなみに一般診断では、性格特性の代わりに疲労蓄積度の問診が行われます。

どうやって適性検査を受けるの?
受けたらどうすべき?

まず適性検査を受けられるのはどこかといえば、国土交通省に認定された機関になります。該当の機関には一部の運送会社や組合等もありますが、一部の指定教習所も含まれていますので、教習に伴って適性診断を受けることも可能です。

測定の結果、適性診断表が発行されます。診断表の扱いは雇用する業者による部分もありますが、雇用先の業者に見せることは必須です。一方、業者側も適性診断の受診結果を表にすることを国交省から求められています。測定後はしっかり診断表を受け取り、雇用先に提出できるよう大切にとっておきましょう。

合宿免許でも適性診断を受けられるの?
受けられる教習所は?

就職のために準中型・中型・大型免許や二種免許を取ろうとする方の中には、適性診断の受診も条件にされてる方もいると思います。一定期間までに免許だけでなく適性診断も受診できれば、採用までに必要な条件が一気に2つクリアできる事になります。

上でも述べたように、一部の指定教習所は、国土交通省から適性診断認定機関に登録されています。その中でも、「免許の匠」で取り扱う一部の教習所では合宿免許に適性診断を組み込むプランも用意しています。入校手続きの際に適性診断に関連する書類が必要になる場合がありますので、ご希望の際は事前に「免許の匠」までお申し出ください。

都道府県 教習所名 取扱車種※・
取扱適性診断
山形県 マツキドライビングスクール さくらんぼ校 準中型車 / 中型車 / 大型車 / けん引 / 中型二種 / 大型二種
初任診断 / 適齢診断 / 特定診断Ⅰ
マツキドライビングスクール 山形中央校 普通二種
初任診断 / 適齢診断 / 特定診断Ⅰ
マツキドライビングスクール 赤湯校 けん引 / 普通二種
初任診断 / 適齢診断 / 特定診断Ⅰ

普通免許・二輪免許・大型特殊免許を除く

まとめ

この記事について、特に重要な部分3点をまとめました。

  • ドライバーとして働くにあたり、適性診断を受けて書類を提出するべき場合がある
  • 対象者なら必須となる適性診断に、初任診断・適齢診断・特定診断がある
  • 一部の教習所では合宿免許でも適性診断(特に初任診断)を受けられる

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