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準中型免許とは。費用・期間・流れを徹底解説
準中型免許の費用・取得までの期間やその流れを解説!これから準中型免許の取得をお考えの方にオススメの情報を掲載しております。履歴書に書く際の正式名称や運転できる車のサイズまで解説します。
準中型免許とは?
準中型免許とは、車両総重量が7.5t未満、最大積載量4.5t未満、乗車定員が10人以下の車両を運転するために必要な免許です。2017年3月11日の道路交通法改正により新設された、主に2tトラックを運転する方向けに生まれた運転免許区分です。
中型免許や大型免許のような他のプロドライバーに必要な運転免許と異なり、免許経歴無しで取得可能であることが特徴です。
それでは準中型免許で運転できる車両を他の運転免許と比較してみましょう。
※一部の2tトラックでは中型免許が必要な車両があります。必ず運転前に準中型免許で運転が可能か確認しましょう。
準中型免許 | 準中型5t限定免許 | 普通免許 | |
---|---|---|---|
車両総重量 | 7.5t未満 | 5t未満 | 3.5t未満 |
最大積載量 | 4.5t未満 | 3t未満 | 2t未満 |
乗車定員 | 10人以下 | 10人以下 | 10人以下 |
視力・深視力 | あり | なし | なし |
運転できる車両 | 3t | 2t | 1t |
※運転できる車両は目安です
※2022年5月13日以降、19歳から中型・大型免許や二種免許の取得が可能になりました。準中型免許で運転できない車両が必要な方は、以下の関連情報をご参考ください。
準中型5t限定とは?
2007年6月2日以降、2017年3月10日以前に取得した普通免許のことを指します。
上記の表のように、現在の普通車より大きな車両を運転する事ができますが、準中型免許より運転できる車両が小さく定められています。
2017年3月10日以前に取得した普通免許は、準中型5t限定となっており、免許証の条件欄に5tに限るの表記がある人は準中型5t限定所持となります。
運転できる車両の大きさが準中型と準中型5t限定では異なりますので所持免許の種類は正確に把握するようにしましょう。
上記の5t限定免許の様に、過去の法改正により取得した日により普通免許で運転できる車両区分が異なります。法改正に伴う普通免許が以下の様に変わります。
- 平成19年6月1日以前に普通免許を取得された方
中型自動車第一種運転免許(8t限定) - ・車両総重量:8.0t未満
- ・最大積載量:5t未満
- ・乗車定員:10人以下
- 平成29年3月11日以前に普通免許を取得された方
準中型自動車第一種運転免許(5t限定) - ・車両総重量:5.0t未満
- ・最大積載量:3t未満
- ・乗車定員:10人以下
- 平成29年3月12日以降に普通免許を取得された方
普通自動車第一種運転免許証 - ・車両総重量:3.5t未満
- ・最大積載量:2t未満
- ・乗車定員:10人以下
準中型免許で乗れるトラックは?
準中型免許では2tトラック、またそれ以上の3tトラックの多くを運転する事が出来ます。
デュトロワイドキャブや、クレーンがついているユニック車などは車両総重量が超える場合があります。運転可能かどうかは事前に必ず確認する様にしましょう。
ここではいすゞ自動車の車両を例に挙げご紹介します。
メーカー | いすゞ |
---|---|
車両型式 | TRG-NJR85A-EE6AA-D |
車両重量 | 2,210kg |
車両総重量 | 4,375kg |
乗車定員 | 3人 |
上記は他の一般的な2tトラックのスペックとほぼ同様です。見て分かる通り、車両総重量が4.375tのため、普通免許では運転できません。
準中型免許では5t未満となるため、この2tトラックは運転可能です。
メーカー | いすゞ |
---|---|
車両型式 | NKR88A-EJ6AA-D |
車両重量 | 2,390kg |
車両総重量 | 5,555kg |
乗車定員 | 3人 |
上記は他の一般的な3tトラックのスペックとほぼ同様です。
こちらは車両総重量が5.555tとなるため、準中型5t限定免許では運転ができません。多くの3tトラックは準中型免許以上の運転免許が必要となります。
準中型免許の取得条件
年齢 | 修了検定までに、満18歳以上になっている事。 |
---|---|
視力 | 両眼で0.8以上、かつ片眼で0.5以上。 深視力検査で誤差が平均2センチメートル以下である事。 |
色彩識別 能力 |
赤・青・黄色の識別が出来る事。 |
適性試験の詳細についてはこちらの情報をご参考ください。
準中型免許は免許経歴不要で満18歳以上で取得することができます。適性試験に関わる基準は最寄りの運転免許試験場、または警察署へお問い合わせください。
準中型免許取得の費用
準中型免許の取得は、教習所を卒業する方法と、一発試験で合格を目指す方法があります。それぞれ必要な費用や段取りなどを解説していきます。
準中型免許取得の費用の相場
準中型免許を取得する場合、所持免許無しの方は40万円前後、普通免許MT所持の方は17万円前後かかります。
通学と合宿では料金の相場が若干異なります。
所持免許なし | 普通車MT所持 | |||
---|---|---|---|---|
通学 | 約40万円 | 約17万円 | ||
合宿 | 約35万円~45万円 | 約15万円~19万円 |
2024年の当社調べ
通学では地域により教習料金の差がありますが、おおよそ全国的に40万円前後が一般的です。一方で合宿の場合は35万円~45万円と差が広がっています。
合宿免許では閑散期と繁忙期で料金が大きく開きがあります。繁忙期の時期は宿泊プランにより50万円近くになり、閑散期の安い時期でキャンペーンなどで30万円ほどになるプランも見受けられます。
準中型免許取得までの費用目安(所持免許なし)
準中型免許の教習料金 | 35万円~45万円 |
---|---|
仮免関係手数料(※1) | 2,800円(仮免許試験受験手数料¥1,700・仮免許証交付手数料¥1,150) |
免許取得時の手数料(※2) | 3,600円(受験料1,550円、免許証交付料2,050円) |
その他諸費用(※3) | 1,000円~2,000円 |
5t限定を解除する場合は不要です。
警視庁の「準中型免許試験(指定教習所を卒業又は検査合格証明書をお持ちの方)」を参考
証明写真や住民票取得費用など。詳細は必ず最寄りの免許センターにてご確認ください。
準中型免許の合宿免許費用の比較
所持免許なし | 普通免許MT所持 | |||
---|---|---|---|---|
最短 日程 |
税込 料金 |
最短 日程 |
税込 料金 |
|
4月~6月 10月~12月 |
17泊18日 | 33万円 ~ 45万円 |
5泊6日 | 17万円 ~ 25万円 |
7月~9月 1月~3月 |
17泊18日 | 38万円 ~ 50万円 |
5泊6日 | 22万円 ~ 30万円 |
準中型免許の合宿免許費用の例
それでは実際に合宿免許で取得した場合の費用例(2024年度の料金)をご紹介します。
準中型5t限定MT所持
教習所 | マツキドライビングスクール さくらんぼ校 |
---|---|
教習費 | ¥386,000 |
宿泊費 | |
食費 | |
交通費 | ¥10,000(※1) |
お小遣い | ¥18,000(¥1,000/1日) |
写真代 | ¥800 |
住民票 | ¥300 |
仮免関係 | ¥2,850 |
受験料 | ¥1,550 |
---|---|
免許証交付料 | ¥2,050 |
写真代 | ¥800 |
免許取得時にかかる金額の総計 |
---|
¥422,350 |
東京から教習所直通の高速バス(片道5,000円)を利用した場合
【キャンペーンを利用】さらに格安に免許取得
準中型免許の合宿免許は繁忙期と閑散期で料金の差が大きく違う特性があります。その理由は、教習所では繁閑の差が大きく、閑散期に多くの人を都市部から呼び込もうと格安キャンペーンを打ち出している教習所が多くあります。
格安プランは以下のページで紹介しています。料金重視の方はこちらをご参考ください。
一発試験の合格を目指す場合
運転免許試験場で技能試験を受け合格すれば、指定教習所を卒業する必要はありません。一発試験とも呼ばれているこの試験ですが、実際にはどうなのでしょうか。注意点や費用を含め解説します。
一発試験の合格率は?現実的な手段なのか
一発試験の合格率は低く10%ほどと言われているため、他車種と比べて合格率が低い免許区分と言えるでしょう。しかしこれは一回で合格した割合ではなく、試験に合格した割合です。一発試験を受講する方は殆どが経験者ですので、全くの未経験から一発試験となると、練習場(指定外教習所など)でしっかり運転技術を磨き、挑むことになるでしょう。
一発試験にかかる費用について
試験場での一発試験の費用は、仮免試験で5,500円(受験料2,850円、試験車使用料1,550円、免許交付料1,100円)、本免試験では8,650円(受験料4,100円、試験車使用料2,500円、免許証交付料2,050円)です。この金額だけを見れば安く感じますが、何回も試験を受ける事を考えると指定教習所を卒業する方がおすすめですね。
上記の金額に別途別途取得時講習受講料(17,800円(普通免許あり)、32,200円(普通免許なし))も現地で必要となります。
また、一発試験の場合は、必ずしも希望する日に試験を受ける事が出来るとは限りません。既に試験枠がいっぱいの時は、次回の試験日に受ける必要があります。この様に取得までの期間が不安定なこともデメリットと言えるでしょう。
準中型免許の取得方法と期間について
準中型免許の取得方法は、指定教習所を卒業する方法と、試験場での一発試験に合格する方法があります。指定教習所を卒業する方法では、通学免許と合宿免許でさらに選択肢があります。それぞれに必要な期間をまとめますのでご参考ください。
所持免許別の教習時間表
所持免許 | 技能教習 | 学科教習 | |||
---|---|---|---|---|---|
第一 段階 |
第二 段階 |
第一 段階 |
第二 段階 |
||
準中型MT | なし or 原付 or 小特 | 18 | 23 | 10 | 17(14) |
普通車MT | 4 | 9 | - | 1 | |
普通車AT | 8 | 9 | - | 1 | |
5t準中型MT | 4 | - | |||
5t準中型AT | 8 | - | |||
二輪 | 16 | 23 | - | 3 | |
大特 | 13 | 18 | - | 5(2) | |
普通二種MT | 4 | 5 | - | ||
普通二種AT | 8 | 5 | - |
上記は、令和元年11月15日現在のものです。
道路交通法改正等により内容が変更される場合があります。
医師等の資格がある方は応急救護処置教習が免除されるため、( )内の学科教習時限数となります。
(医師・歯科医師・保健師・助産師・看護師・准看護師・救急救命士・消防署等の救急隊員・日本赤十字社救急法指導員・等)
①指定教習所の卒業を目指す(合宿免許)
メリット:最短で免許の取得ができる
合宿免許は最短日数でスケジュールが組まれているため、通学と比べ早く卒業できるのがメリットです。所持免許別の最短日数と料金相場は以下の通り。
所持免許 | 最短日数 | 料金相場 |
---|---|---|
なし or 原付 or 小特 | 17泊18日 | ¥390,000 |
二輪 | 16泊17日 | ¥330,000 |
デメリット:合宿期間中は予定をあけておく必要がある
合宿免許は原則一時帰宅ができません。また教習スケジュールは入校時に渡されるため、仕事を含めた予定を合宿期間中に入れる事ができないことがリスクになります。
上記のデメリットが問題ない方であれば、合宿免許は最も早く取得できる方法で、通学よりも料金が安いプランが多く揃っていますのでメリットが大きい取得方法と言えるでしょう。
②指定教習所の卒業を目指す(通学免許)
メリット:仕事やプライベートの予定と両立ができる
通学では教習の予約を都度取る方法であるため、教習とプライベート(仕事含む)の予定の両立がしやすい取得方法と言えるでしょう。仕事を休むことができない方や、育児と両立する必要があるご家庭は通学免許の方がおすすめです。
通学免許での最短日数と費用について
通学で免許取得を目指す場合に最も留意すべき点はスケジュールです。通学の場合は技能教習の予約が毎回必要となり、週末や夕方などの人気の時間帯は教習の予約が特に取りにくくなります。実際に次の予約が1か月後まで取れなかった、という事もめずらしくありません。
プライベートとの両立がしやすい一方で、期間は教習所の込み具合に依存することをリスクとして考えておきましょう。
所持免許 | 最短日数 | 料金相場 |
---|---|---|
なし or 原付 or 小特 | 60日~ | ¥400,000 |
二輪 | 60日~ | ¥350,000 |
最短日数は目安です。必ず申込する教習所に混み状況を確認しましょう。
追加料金を支払うことで、優先的に予約が取れるコースを提供している教習所もあります。
③一発試験で合格を目指す
一発試験で普通二種免許の取得を目指す方法は、最もおすすめしない手段です。その理由は、上部で述べた通りに費用と時間のリスクが高いためです。
準中型の限定解除について
2007年6月2日以降、2017年3月10日以前に取得した普通免許の方で限定解除をご希望の方は以下の方法で行う事ができます。
- 限定解除の方法
- ①運転免許試験場に行き、試験に合格する(一発試験と呼ばれるもの)
- ②教習所で技能教習を受講し卒業する
上記の2つの方法のいずれかで試験に合格し、運転免許センター(試験場)にて免許の手続きを行います。
一発試験と教習所ではどちらが簡単?費用は?
試験の難易度について
一発試験で評価対象となるものは運転の上手さだけではありません。
乗車の際の安全確認はもちろんのこと、車両に乗る準備から下りて安全な位置に移動するまでの行動を見られています。
運転技術だけではないことから、一発試験では実質一発で合格する人は多くありません。限定解除の場合は教習期間が短い事から、教習所で技能教習を受講し、試験に合格、そして限定解除手続きを行う方が多くいらっしゃいます。
費用について
教習所に通う場合は、もちろんのこと教習料金がかかります。
運転免許試験場にて一発試験を受講する場合は、試験にかかる費用のみとなります。
もし一発で合格する事が出来れば、教習料金の方が高くなりますが、試験に落ち続けてしまい教習所にやむを得なく通う方もいらっしゃいます。その場合は通常よりも高い費用がかかってしまうことになります。
一発試験の場合の詳細(警視庁ホームページを参照)
受験資格
- ・18歳以上の方
- ・限定された準中型免許を現に受けている方
- ・住所が東京都の方
限定解除後の免許更新時における適性検査は、大型免許と同じ基準(視力0.8以上、深視力実施)となります。
免許更新時に適性検査に合格しない場合、下位免許にあたる普通免許や原付免許となってしまう可能性があります(AT限定のみ解除の方は除く)。
手数料
2,850円(受験料1,400円、試験車使用料1,450円)
審査に合格しないと、その都度受験料、試験車使用料がかかります。
- 警視庁ホームページ:準中型免許限定解除審査(直接試験場で審査を受けられる方)
教習所で技能教習を受講する場合
入校資格
- ・18歳以上の方で限定された準中型免許を所持している方
- ・視力や適性検査に合格する方(入校時に適性検査があります)
- ・その他入校条件は教習所により異なりますので必ずお問合せください
教習料金
5t限定AT免許所持 | 5t限定MT免許所持 | |
---|---|---|
通学免許 | 10万円前後 | 7万円前後 |
合宿免許 | 7万円~12万円 | 7万円~12万円 |
教習料金は上記の様に、通学免許か合宿免許かにより異なります。また、合宿免許の場合は教習所により料金の差が大きく、シーズンによっても変動があります。
費用について比べると、一発試験は試験にかかる手数料のみの支払いとなるため、非常に安価です。
一発で合格した体験記をブログで綴っている方もおられますが、実際の合格率は1割、2割や3割とも言われています。教習所に行くと7万円~10万円かかるため、単純に2850円で割った場合約24回分の試験料になります。
24回あれば合格できるだろう!!!と思う方もいらっしゃるかと思いますが、一番の問題は試験の予約がスムーズに取れるかどうかです。
時間の余裕がある方は、一発試験を通い続けると良いかもしれません。試験後には試験官よりアドバイスもいただけるので、何回か挑戦していくうちに合格できる可能性があります。
すぐにでも限定解除したい!!とご希望の方は教習所にお問合せしてみましょう。ここでは教習所に通った場合、実際にどれ位の時間がかかるのかを解説していきます。
技能教習必要最低時間 | 必要日数 | |
---|---|---|
5t限定AT免許所持 | 8時限 | 最低5日 |
5t限定MT免許所持 | 4時限 | 最低3日 |
MT所持の方は最低4時間で終了するため、3日間で完了します。
もしすぐにでも限定解除をしたい方は教習所で技能教習を受講した方が早く終わる可能性が高いです。
通学と合宿ではどっちが良いの!?
準中型の教習に使用する車両は、各教習所で数台しかもっていないのが一般的です。取り扱いが無い教習所もあります。台数が少ない為、予約が取りにくいのが実状です。問合せたけれど、予約が取れない…。そんな事もありえるでしょう。
まずは地元の教習所に問合せ、もし希望日程までに卒業が出来ない場合は合宿免許を検討する事をおすすめします。合宿免許の場合は最短3日で卒業する事が出来、入校時に技能教習の日程も組まれているので安心です。
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まとめ
準中型免許について、また取得方法や費用について解説しましたが、いかがでしょうか。
準中型免許は物を運ぶ仕事で使う免許で経歴不要で取得できる、入門免許のような立ち位置です。
免許の匠では準中型免許の合宿を取り扱っている教習所をご案内しております。免許取得をご検討の方はお気軽にご相談ください。
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